羅生門・鼻
芥川龍之介の「羅生門」や「鼻」は昔、教科書で読んだだろうか。それらの作品をはじめとする、所謂「王朝モノ」が収められた作品集を読んだ。まず驚いたのは、かなりエキセントリックな内容のものがあること。死人の毛を抜く老婆が登場する「羅生門」もそうだが、「好色」に至っては、プレイボーイの主人公が、唯一自分におちない女性の「う○こ」を盗んで臭いを嗅ぐ場面まで。流麗に語られるため、あまりドギツクはないが、読みながら思わず顔をしかめてしまった。。。この王朝モノ、時には拡張高く、時には艶やかに、時には機知に富んだ語り口で物語が進んでいく。映画にしてみたら、と感じる作品もあった。芥川作品では「藪の中」を映画化した「羅生門」(黒澤明監督)が有名だが、全編に緊張感ただよう「袈裟と盛遠」なんかはサスペンス&ラブ・ストーリーとして面白そう。これから話が盛り上がってきそうなところで未完に終わっている「邪宗門」は実に残念だが、これはSFと時代モノを融合させた作品だ。
「作家たちが読んだ芥川龍之介」(別冊宝島)も購入。こちらは人気作家たちが芥川作品を選び、自身のコラムと共にその作品が掲載されているムック本。これも楽しみ。
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